風の強い日だった、君は明るい笑顔と白く柔らかく風にそよぐ服で現れた

そう、まるで、あの頃の貴方のようだった 

ふと、記憶が蘇ってきた

　　　君に会いにきた、古びたバス停、ラーメン屋まるで時間が止まったようだ

　　そんな街に君はいる　海の風の音がする方に

　　青い空と碧い海に抱かれて

　  桃色の浴衣を君が着て鎌倉の街を歩く、君は桃色が自分に似合うかしらと心配していたけど、可憐な色合いは君の為にしつらえた様に美しかった。

　　真夏の暑い日だったのに、君が歩くとそこには爽やか風が吹いてくる。

　　まるで、僕に君が扇子で扇いでくれているかの様な、爽やかで柔らかい風だった。

　三浦海岸を僕は君と何度も歩いた。早朝の海岸には誰もいない、でも風だけは吹いていた。

　  僕がくわえた煙草に火をつけようとしても、風が邪魔した。君は僕のくわえた煙草を両手で覆ったその両手がポーッと明るくなった。

　  僕らは海岸に座ってただ海を眺めていた。　その二人にも風が吹き付けた、風が二人の肩を寄せ合わせた。時間が過ぎ去っていく。　

　新木場にひまわりを持ったmomohaさん

　風に髪をなびかせこれからの夏を待っているように

暑い夏に似合うのがひまわり

深緑の鎌倉、荘厳なお寺、優しい風と清らかな水の流れ

そんな中、ひまわりを持って涼やかに現れた君・・・その一瞬を切り取ってみたい。